PoppyBox
第一号story
「犬山めぐり」が誕生するまで
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STORY
01試行錯誤の日々
私たち、松浦紙器製作所は、
ギフト用のケースやパッケージ、ラベルなどを製作する会社です。
これまで、「パッケージになにか面白い仕掛けができないか」を考え続けてきました。何が入っているのかドキドキ、開けたら笑顔に。思わず嬉しくなる。
贈る人も、相手のことを想ってワクワクするパッケージ。
これまでに見たことのない「えっ、すごい!」と驚きのあるパッケージ。ああでもない、こうでもないと社内で話し合うなかで、
「子供の頃に遊んだ『飛び出す絵本』をパッケージにしてはどうか?」という案が出ました。
確かに、そんなパッケージは他にないだろうけど、どうやって作ったら良いんだろうか……?
当時は社内にデザイナーもいなかったので、
社長自らがデザインを勉強し、試行錯誤を繰り返しました。 -
STORY
02PoppyBox
第一号のはじまり
開発スタートから半年後、やっとの思いで完成させた試作品は、
長年付き合いのあった高田屋製菓様に見てもらうことになりました。高田屋製菓様は、犬山城下で伝統的な犬山銘菓を作りながら、
常に新しいことに挑戦されている会社です。
先進的で、新しいこと・珍しいことに興味を持ち、先取りされている大澤社長なら、
PoppyBoxのアイデアがどうか判断してくださるに違いない。
そう思い、ご意見を伺うことになったのです。社長は、お会いするなり
「これいいね!面白い!採用するわ!いくらでできる?」と一言。
こんなに簡単に話が決まって良いの???と、一瞬うれしく思いましたが、
お菓子のパッケージに掛ける費用は通常5~10%、
お客様の値段は合うのかな…?と内心感じていました。
しかし、デザインも当社にお任せで、と、
PoppyBox第一号は拍子抜けするほど簡単にスタートしたのでした。 -
STORY
03PoppyBox
第一号の誕生
そして、いざ取り組み始め、デザインのご要望は、
犬山の2つの国宝、犬山城と日本庭園有楽苑の茶室・叙庵をデザインに組み込むこと。
犬山は他にも、犬山の城下町、博物館明治村やリトルワールド、日本モンキーパークなど、
見どころの多い観光地です。特に、4月に行われる犬山祭は、毎年多くの観光客でにぎわいます。
そんな観光にいらっしゃったお客様にもっと犬山を知ってもらえるような、またお土産をもらった人に
「犬山に行ってみたい」と思ってもらえるようなパッケージをご希望されていました。やはり犬山といえば、犬山祭。満開の桜を背景に、13台の山車がいっせいに提灯を灯して
城下町を行き交う犬山祭の絢爛さをどう表現しようか。
イメージがしやすいよう、社内のプリンターとカッター機で試作品を作り、
色合いやポップアップの形、飛び出し具合など何度も打ち合わせを重ねながら、
ついにイメージどおりのお土産パッケージができました。こうして完成したのが、犬山名物「げんこつ飴」の入った「犬山めぐり」です。
今では犬山の営業マンの、出張時の手土産としても利用されています。
開けば13台の山車が飛び出す他にはないデザインが、初対面同士でも、
和やかでリラックスした雰囲気で打ち合わせができる、と重宝されているそうです。