国で違う!「売れるパッケージ」を、カラーで考えてみた | パッケージNow!

国で違う!「売れるパッケージ」を、カラーで考えてみた

国で違う!「売れるパッケージ」を、カラーで考えてみた | カラー・色とパッケージ

旅行や出張で海外に行くと、お土産のパッケージや広告のデザイン、服飾の色彩が日本と異なって驚いた経験はないでしょうか。

そもそも、海外の人々は日本人と色の感じ方が違うといわれています。そのためデザインにおける配色も日本人からすると、ビックリするようなチョイスがされることも多いのです。

海外で商品を展開したり日本で外国人向けのパッケージデザインを考える場合、この「色の感じ方の違い」を意識する必要があるでしょう。では、実際に海外の方々に売れるパッケージを、カラーで考えてみます。

国で違う!「売れるパッケージ」…色の感じ方の違い

まず、「色の感じ方の違い」について考えます。特に「虹の色」に、その傾向が顕著に出るそうです。

日本では「赤・橙・黄・緑・青・紫・藍」の7色と認識されていますが、世界的な共通見解ではありません。例えば、アメリカは「赤・橙・黄・緑・青・紫」の6色。ドイツは「赤・橙・黄・緑・青」の5色。南アジアの一部においては「赤・黒」の2色と捉えるのだとか。

同じ虹を見ても、これだけの違いがあるのです。これには、もともとその色を表現する言葉の有無や、人種・目の色が色彩感覚に影響を与えているという説もあります。

参考:
7色の光が織りなす「虹」国によって見え方が違う?ーウェザーニュース

国で違う!「売れるパッケージ」…アメリカの場合

では、実際に国別で「売れるパッケージ」をカラーの観点から考えてみましょう。まずアメリカです。
アメリカというと、食べ物やファッションがカラフルなイメージがあります。あまり曖昧な色は使用されていないイメージですよね。

これらは、アメリカの食産業が早くから着色料に目をつけていたことに起因していると言われています。色鮮やかな食べ物が食欲を増進させますし、果物や野菜の色が鮮やかだと栄養価が高い。そうした心理を活用して、アメリカでは早くから戦略的に着色料が使用されてきました。
そのため、現在でも慣れ親しんだ「原色に近い色」が潜在的に好まれる傾向にあるのです。

人気のチョコレート「M&M`s」も、カラフルな配色で支持を集めています。アメリカ人の好む色は「青・赤・緑」ですので、この3原色を基本に配色を考えると良いのではないでしょうか。

国で違う!「売れるパッケージ」…オランダの場合

オランダは「デザイン先進国」と呼ばれるほど、デザイン業界を牽引している国です。民生品だけではなく、警察や救急でさえも入念にデザインの検討がなされています。

そんなオランダのデザインの基調となっているのは「オレンジ色」がほとんど。サッカーのオランダ代表のユニフォームも鮮やかなオレンジ色です。オランダの方が好きな色第1位も、もちろんオレンジ。

その所以は、1568年のオランダ独立戦争まで遡ります。このとき、オランダを率いていたのが「オラニエ公ヴィレム(Willem van Orange)」であり、独立を勝ち取った後の君主なのです。

現在もオランダ国王の誕生日は、オラニエ公ヴィレムにちなんで、街がオレンジ一色に染まります。国中の人がオレンジのものを身に着けて街に繰り出し、屋台やお店で提供される飲み物も食べ物もオレンジになるのです。

このように、オランダの人々にとってオレンジは自由の象徴で、特別な色。パッケージを考えるうえで、外せない色であることは間違いありません。

国で違う!「売れるパッケージ」を、カラーで考えてみたのまとめ

世界各国から、繊細な色使いで評価されることの多い日本。一方で海外向けにパッケージを考える場合は、もっと彩度の高い色味で検討を行う必要がありそうです。

アメリカで好まれる「青・赤・緑」もオランダで好まれる「オレンジ」も、日本では高い彩度で大胆に使われるケースの少ない配色と言えるのではないでしょうか。

好きな色だけではなく、好きな配色の好みも国によって大きく違ってきますし、暑い地域と寒い地域でも好みの傾向は異なります。

各国の色の捉え方や、様々な背景まで鑑みると、その国に適したパッケージの配色が見つかるかも知れません。

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